加工方法も牛革とはまったく異なり、牛革は皮の表面を加工するのに対して、コードバンは表皮の裏側を加工します。鞣して水洗いをし乾燥させた後、裏側の皮下組織を削り出して表層の「銀面」と言われる、最も繊維が緻密な層を表出させます。
その工程を「カネ出し」と呼ぶのですが、なぜそう言うのかは不明で、職人から職人へと伝わった言葉です。
そして最後に出来上がった表面に何層にも塗装を施し、最終的にクリア塗装(ウレタン塗装)によって、キズに強く、水をも弾く堅牢な革が出来上がります。
そのサイズは大きいもので1.5mほどしかありません。
なので、1枚の革(コードバン)から、ランドセルのかぶせが2枚しかとれない希少な革です。しかも近年、そのサイズはどんどん小さくなっていて、かぶせが1枚も取れないものが多くなっているという実情があります。コードバンの馬は本来食用として飼育されているので、何年も生育しないで精肉として利用されてしまうためだと言われいています。
コードバンは、古くから日本では、高級ランドセルの素材として用いられてきました。
近年は価格の高騰のみならず、コードバンを加工する工場(タンナー)が国内でも限られていることなどから扱うメーカーはだいぶ少なくなってしまいましたが、モギはその良さを継承しようと懸命に造りつづけております。とはいえ、求める革は年々減少しているので、造れる本数はとても少なくなっています。
一般的な牛革とは一線を画すモギの「牛革スムース」。通常は、表面に型押し加工を施された「ボルサ」などと呼ばれる革が一般的です。
スムースの革の表面加工方法は、コードバンのそれとまったく同じ工法で、何層にも塗料を塗り重ねるいわゆる「塗り」と呼ばれる革です。
そうして出来上がった革の表面は、滑らかで深みがあり、美しい光沢には目を見張るものがあります。革本来のキメの細かさを活かしているため、良く見ると「血筋」や「治りキズ」と呼ばれる、虫に刺され治った跡などが残っていますが、それは本来の革の特徴と言えます。
背当ての素材としてとても適し、柔らかく鞣された、収縮性、吸湿性に富む革です。しかし、天然皮革ゆえに、どうしても表面に治りキズや血筋が目立ってしまい、それを嫌って人工皮革を使うメーカーが増えています。
モギでは、一部のシリーズ、モデルには人工皮革も使用していますが、できるだけソフト牛革を使用しております。。
※プリズミックス、マーベリックなど、一部シリーズは、人工皮革を使用しています。